2025/10/08
こんにちは、個別指導学院ヒーローズ鶴ヶ峰校の塾長の若杉です。
鶴ヶ峰駅周辺にお住まいの、教育熱心な保護者の皆様、いつもありがとうございます。最近、塾にいらっしゃる保護者の方から「2026年度の神奈川県公立高校入試って、どんな仕組みになっているの?」「何から準備を始めればいいのか分からない...」といったご相談を多くいただいております。
確かに、神奈川県の公立高校入試は「共通選抜(一本化入試)」という独特な制度で、他県とは大きく異なります。でも、ご安心ください。仕組みを正しく理解すれば、必ず対策の道筋が見えてきます。
今回は、2026年度入試に向けて、保護者の皆様に知っていただきたい入試制度の全体像と、具体的な対策ポイントを分かりやすくお伝えします。お子様の高校受験を成功に導くために、ぜひ最後までお読みください。
【1】2026年度入試の全体像:「共通選抜」とは?
神奈川県の公立高校入試は、全国でも珍しい「共通選抜(一本化入試)」という制度を採用しています。これは、受験生が1回の試験を受けて、その結果をもとに2段階の選考(第1次選考・第2次選考)で合否が決まる仕組みです。
合否を決める要素は、次の3つです:
要素 |
内容 |
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① 学力検査(当日点) |
英語・国語・数学・理科・社会の5教科(各100点満点) |
② 内申点(調査書) |
中学2年生と3年生の成績(中3の成績が2倍) |
③ 特色検査 |
実施する高校のみ(自己表現検査、面接、実技検査など) |
この3つの要素を、高校ごとに定められた比率で総合評価して合格者を決定します。つまり、当日の試験だけでなく、中学校での日頃の学習成果も大きく評価されるのが神奈川県の特徴なのです。
【重要なポイント】2026年度の入試日程
2026年度(令和8年度)の主な入試日程は以下の通りです。今からスケジュールを把握しておきましょう。
項目 |
日程 |
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出願期間 |
2026年1月23日(金)〜1月29日(木) |
志願変更期間 |
2026年2月4日(水)〜2月6日(金) |
学力検査日 |
2026年2月17日(火) |
特色検査・面接 |
2026年2月17日(火)〜19日(木) |
合格発表日 |
2026年2月27日(金) |
【2】合否はこう決まる!2つの選考方法
神奈川県の共通選抜では、1回の試験結果を使って2段階の選考を行います。この仕組みを理解することが、戦略的な受験対策の第一歩となります。
■第1次選考(定員の約90%)
第1次選考では、各高校の募集定員の約90%の合格者を決定します。
評価要素 |
内訳 |
---|---|
主要3要素 |
内申点(調査書)、学力検査の得点、特色検査の得点(実施校のみ) |
【選考の特徴】 高校ごとに「内申点:学力検査」の比率が定められており、合計が10になるように設定されています。この比率は高校によって大きく異なるため、志望校の比率を事前に確認することが非常に重要です。当日の学力検査を重視する高校(比率2:8)と、内申点を重視する高校(比率6:4)では、対策の軸が全く異なります。
■第2次選考(定員の約10%)
第1次選考で合格者が決まった後、残りの約10%を第2次選考で決定します。
評価要素 |
内訳 |
---|---|
主要3要素 |
中学3年生の「主体的に学習に取り組む態度」の観点別評価、学力検査の得点、特色検査の得点(実施校のみ) |
【選考の特徴】 第2次選考では、通常の内申点(中2・中3の評定合計)は使用されません。代わりに、中学3年生の9教科における「主体的に学習に取り組む態度」の評価(3段階評価(A・B・C)を点数化。Aは3点、Bは2点、Cは1点に換算)が使用されます。これにより、内申点が思うように取れなかった生徒でも、当日の学力検査で高得点を取れば逆転合格のチャンスがあるのです。
【3】重要!合否を左右する3つのポイント
① 内申点(調査書):135点満点の重要性
神奈川県の内申点は、中学2年生と3年生の成績が対象となります。
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計算式: 中学2年生の9教科の評定(45点満点)(注:9教科の評定の合計です。評定5を全て取ると45点満点) + 中学3年生の9教科の評定
倍(90点満点) -
合計: 135点満点
-
-
例:中2の評定合計が36点、中3の評定合計が40点の場合 →
点
【保護者の皆様へのアドバイス】
内申点は中学2年生の学年末成績と中学3年生の成績が対象です。中2の成績は「1年間の総合評価(学年末)」として算出されるため、中2の1学期(前期)からすでに評価が始まっていることに注意が必要です。特に、中2の春までに、中1の学習内容の定着と定期テスト対策の習慣を確立しておくことが重要です。 また、特に中学3年生の成績は2倍換算されるため、中3の定期テストや提出物、授業態度が非常に重要になります。「受験勉強は中3の夏から」では遅すぎることを、ぜひお子様にお伝えください。
② 学力検査(当日点):500点満点の挑戦
神奈川県の学力検査は、5教科すべてが共通問題で実施されます。
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試験の特徴:
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各教科100点満点、合計500点満点
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思考力・判断力・表現力を重視した問題構成
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全国的に見ても難易度が高いことで有名
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【対策のポイント】
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過去問演習が非常に重要です。神奈川県の出題傾向に慣れ親しむことで、本番での得点力アップが期待できます。
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基礎学力の定着なくして応用問題は解けません。日頃の予習・復習を確実に行うことが最も大切です。
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③ 特色検査:上位校受験者は必須対応
特色検査は、すべての高校で実施されるわけではありません。主に学力向上進学重点校やエントリー校といった上位校で実施されます。
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実施内容の種類:
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自己表現検査(プレゼンテーション、グループ討論、記述問題など)
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面接(個人面接や集団面接)
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実技検査(美術系、音楽系、体育系などの専門学科)
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【対策の重要性】
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特色検査は短期間での対策が困難です。日頃から自分の意見を論理的に表現する練習や、志望校についての深い理解を積み重ねることが必要です。
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まとめ:2026年度入試に向けた具体的な準備のポイント
ここまで2026年度神奈川県公立高校入試の制度について詳しくお伝えしてきました。この複雑な制度を乗り切るためには、お子様の強み・弱み、そして志望校の選考基準に合わせた戦略的な対策が不可欠です。最後に、保護者の皆様とお子様が今から準備すべき具体的なポイントをまとめます。
【今すぐ始めるべき3つの対策】
1.内申点を意識した日々の学習
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定期テストの対策を徹底する
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提出物は期限を守って丁寧に仕上げる
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授業態度や学習への取り組み姿勢を見直す
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特に中学3年生は「2倍換算」の重要性を理解する
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2.基礎学力の定着と学力検査対策
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各教科の基礎を確実に身につける
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神奈川県の過去問に早めに取り組む
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思考力・表現力を問う記述問題の対策を重視する
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3.志望校の選考基準の確認
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各高校の「内申点:学力検査」の比率をチェック
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特色検査の実施内容を詳しく調べる
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学校説明会や文化祭に積極的に参加する
【ヒーローズ鶴ヶ峰校だからできるサポート】
私たち個別指導学院ヒーローズ鶴ヶ峰校では、神奈川県の入試制度を熟知した講師陣が、お子様一人ひとりの状況に合わせた指導を行っています。
<当校の強み>
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個別指導: お子様のペースに合わせた学習計画
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内申点対策: 定期テスト対策と学習習慣の確立
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入試対策: 神奈川県の出題傾向に特化した指導
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進路指導: 豊富な入試データに基づく的確なアドバイス
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特色検査対策: 入試制度を熟知した講師陣による、面接・自己表現検査のきめ細やかな指導を提供します。
【最後に保護者の皆様へ】
神奈川県の公立高校入試は、確かに複雑な制度です。しかし、仕組みを理解し、早めの対策を始めれば、必ずお子様の力を最大限に発揮できる入試でもあります。
「うちの子は大丈夫かしら?」 「何から始めればいいの?」
そんな不安をお持ちの保護者の皆様、一人で悩まずに、まずは私たちにご相談ください。お子様の現在の学力状況を把握し、志望校合格に向けた最適な学習プランをご提案いたします。
鶴ヶ峰駅から徒歩圏内にお住まいの皆様に、地域密着の個別指導で、お子様の高校受験を全力でサポートいたします。
まずは個別相談にいらっしゃいませんか? お子様の将来について、一緒に考えていきましょう。